つや姫の生育状況や田んぼでの作業の様子、実際作付けしている生産現場から生産者の生の声をレポートしていきます。
2026.07.06
水田農業研究所では、毎年、研究所内に「つや姫」「雪若丸」のロゴマークを描いた田んぼアートを制作しています。7月初旬の今、ちょうど見頃を迎えています。この田んぼアートは、葉が紫色や白色、黄色になる稲の品種を使い、設計図をもとに職員が一本一本手植えして作り上げたものです。今年も、視察や見学で来所された多くの方々に楽しんでいただいています。実はこの田んぼアート、地図検索サイトの航空写真でも確認することができます。研究所の上空から見える「つや姫」「雪若丸」のロゴマークを、ぜひ探してみてください。
一方、稲の生育は順調です。今後の管理や秋の収穫に向けて、7月6日に生育状況を確認するための調査を行いました。7月初旬現在の生育状況は、茎の数が平年並みからやや多い傾向にあります。今年の夏も暑くなることが予想されていますが、生産者の皆さんのきめ細やかな管理のもと、「つや姫」「雪若丸」をはじめとする美味しい山形県産米が、今年も皆さまの食卓に届けられるのを楽しみにお待ちください!
【水田農業研究所】

ドローンで撮影した「つや姫」「雪若丸」の田んぼアート

生育調査の様子
2026.07.01
尾花沢市でつや姫マイスターを務める沼澤克己さんは、水稲と市の特産である尾花沢すいかの栽培をけん引する農業者です。
この日、沼澤マイスターは農業技術普及課職員と一緒に「つや姫」の茎数や葉齢(葉の枚数)などの生育状況を確認していました。「つや姫」の圃場は水が抜かれ、中干しが行われています。
沼澤マイスターのように、田植え前に一度施肥するだけで収穫まで必要な養分を持続的に供給できる肥料(基肥一発肥料)を使用している圃場では、中干しでの生育調節がより重要となります。生育を確認した沼澤マイスターは、「田植え後の強風と低温で一時生育が心配されましたが、生育は順調です。」と満面の笑みを浮かべていました。今回訪れた圃場は、もう数日中干しを継続して根の活力を高める予定だそうです。
今月末にはおいしい尾花沢すいかが収穫され、そして8月上旬には「つや姫」の穂が出てくる見込みです。今年の「つや姫」が収穫できるまで楽しみにお待ちください!
【北村山農業技術普及課】
農業技術普及課職員と「つや姫」の生育を確認する沼澤マイスター
沼澤マイスター
2026.06.23
新庄市昭和地区でつや姫マイスターを務める増川正之さんは、近隣の農家に先んじて、「つや姫」圃場で田んぼに溝を切る作業を始めています。
今年の「つや姫」は、苗が伸びすぎないように水やりに注意し、短くずんぐりむっくりの良い苗に仕上げました。苗を植える深さにも気を使い、浅植えを意識して適正な深さとなるように取り組んだ結果、昨年より生育が良好で茎数が順調に増えています。
6月下旬には、充分な茎数となったため、今後は根張りを良くするための中干しに入ります。「圃場内の乾き具合を均一にするため、一度作溝を行ってから落水し、その後もう一度作溝を行う。作溝があることで昨年のような用水が少ない年でも、圃場全体への水回りが良くなる」と話してくださいました。増川マイスターは根をしっかり張らせるための管理を徹底しています。
増川マイスターの「つや姫」は、昨年「やまがた温暖化対応米づくり日本一運動食味コンクール」で優秀賞を受賞しています。今年もきめ細やかな栽培管理でおいしい「つや姫」の収穫が期待できそうです。
【最上農業技術普及課】
田植え機を改造した乗用作溝機に乗る増川マイスター①
田植え機を改造した乗用作溝機に乗る増川マイスター②
2026.05.29
農業総合研究センター(山形市みのりが丘)では、毎年5月20日に作況解析圃場の「つや姫」「雪若丸」の田植えを行っています。
今年からは、来年本格デビューする「ゆきまんてん」も加わりました。今後、10日ごとに稲の生育を詳しく調査し、「今年の生育は平年と比べてどうか?」などの情報を、県内の農家や指導者の皆様へ定期的にお届けしていきます。
田植えの前に苗を育て、苗の調査も行います。「苗半作」といわれるとおり、移植後の生育に大きな影響があり、今年の育苗期間は、平年に比べ最高気温が高く日照時間も多かったことから、丈夫な苗に仕上がりました。
田植え当日は絶好の晴天に恵まれたのでしたが、翌日には大雨、その後は急な冷え込みに襲われるなど、稲にとっては少し厳しいスタートとなりました。しかし、5月下旬からは一転して暖かい日が続き、現在は順調に生育しています。
今年も夏季の高温が予想されています。おいしい「つや姫」「雪若丸」、そして今年プレデビューする「ゆきまんてん」について、生産現場に役立つ情報をタイムリーに提供してまいります!
【農業総合研究センター 土地利用型作物部】
「つや姫」ほ場の状況
「雪若丸」ほ場の状況
「ゆきまんてん」ほ場の状況
2026.05.13
鶴岡市のつや姫マイスターの松浦尚宏さんは、本年度から「庄内地域つや姫マイスターの会」の会長を務めています。「大役ではあるが喜びもひとしおで、会の活動により一層励んで行きたい」と決意を新たに、令和8年産「つや姫」の田植えに臨んでいます。
この日は暖かく、風のない絶好の田植え日和!育苗期間中に高温が続いたため苗の管理には苦労したそうで、「近年は苗の生育が進んで田植えの適期を逃しやすくなっているが、適期を見極めている。種播きも対応が必要になっていて、まわりの生産者も種播き時期を遅らせるなどの工夫をしている」とのことでした。
松浦マイスターは、日頃から衛星リモートセンシング等を活用した生育管理技術「やまがた米づくりナビ」を駆使して、デジタル情報とこれまでの経験を組み合わせた管理を実施しています。周囲の農家にも気配りが行き届いており、「JAからも常にやま米ナビの情報が届いているので、今年も適期適作業に活用していく」と先を見据えていました。
「丁寧な作業を1つ1つ積み重ねて、最高の「つや姫」を届けたい」と語る松浦マイスター。「つや姫」を栽培する充実感を感じながら、今日も田植機を乗りこなし、丹精込めて米づくりに取り組みます。
【庄内農業技術普及課】
田植えをする松浦マイスター
奥には大泉カントリーエレベーターがそびえ立つ
2026.04.28
河北町のつや姫マイスター奧山喜幸さんの育苗ハウスで、「つや姫」の苗の生育状況を確認する育苗巡回を行いました。奥山マイスターの育苗ハウスでは、「つや姫」の生育が均一に揃った苗約2,000枚が一面に広がり、まさに圧巻の光景です。
水稲の育苗は、苗の出来が最終的な収量や品質を左右すると言われるほど大切な栽培管理です。奥山マイスターはこの「苗半作」を念頭に、細やかな温度管理と水管理に取り組み、今年も立派な苗に仕上げました。育苗巡回では、関係機関の皆さんと苗丈や葉齢などを入念に調べながら、今年の苗の出来映えを確認していました。
奥山マイスターは「今年の育苗期間は、気温の変化が激しい日が多く、温度管理が一苦労だったが、今日まで順調に苗が育っている。今後も気温の高い日が続く見込みなので、ハウス内の温度を低めに維持して、最高の苗を作り、最高の状態で田植えをスタートしたい」と、美味しい「つや姫」づくりの意気込みを語ってくれました。
奥山マイスターの「つや姫」の出来秋が今から楽しみです!
【西村山農業技術普及課】
「つや姫」の育苗状況を確認する奥山マイスター(手前)
育苗状況を説明する奥山マイスター
2026.04.21
いよいよ令和8年の米づくりがスタートしました。
飯豊町のつや姫マイスター鈴木寛幸さんの作業場では種まき作業が始まっています。
鈴木マイスターは、「やまがた温暖化対応米づくり日本一運動食味コンクール」のつや姫の部において県知事賞(最優秀賞)を令和6年、令和7年の2年連続で受賞されました。おいしい「つや姫」を作るスペシャリストであり、地域の「つや姫」栽培をリードする生産者でもあります。今年も最優秀賞を目指して作業に取り掛かっています。
種まきの作業は専用の機械を使って4~5名で行います。作業場には作業の指示を出す鈴木マイスターの声が終始響いていました。種まきされた育苗箱は、ビニールハウスの中で管理します。約7kgの育苗箱2,800枚を手作業で1枚ずつ綺麗に並べる作業はかなりの重労働です。芽が出揃うまでの期間は、温度等を調節するためシートで覆って管理します。鈴木マイスターは作業後の風景を眺めながら、「最近は春から暑い年が多いので苗が伸びすぎないように注意したい。基本に忠実に、高温に対応した準備をしっかりと行っていく。」と力強く語ってくれました。
県内各地で「つや姫」の苗づくりが始まっています。気温や日射、風向きなど日々変化する環境に応じてハウス内の温度を細やかに管理し、丈夫な「つや姫」の苗を育て、5月に田植えを行います。
今年も皆様へおいしい「つや姫」をお届けします。楽しみにお待ちください!
【西置賜農業技術普及課】
種まきをする機械の調整を行う鈴木マイスター
育苗箱にシートを被せる様子