つや姫マイスター日記

つや姫の生育状況や田んぼでの作業の様子、実際作付けしている生産現場から生産者の生の声をレポートしていきます。

2023.05.29

5月26日(金) 「つや姫」「雪若丸」の田植えから1週間

 山形市みのりが丘にある農業総合研究センターでは、5月19日(金)に作柄診断圃の「つや姫」「雪若丸」の田植えを行いました。今後、10日毎に生育状況を調査・診断して、今年の生育が過去の年次と比べて良好かどうか等、県内の生産者や現場指導者の皆様に情報提供していきます。

 今年の5月は、最低気温がとても低い日があった一方で、5月18日(木)には山形市で5月の観測史上最高となる34.6℃が記録されるなど、気温の変動がとても大きくなりました。育苗ハウス等の温度管理は非常に大変でしたが、概ね良好で充実した良い苗となり、田植え後の生育も順調に進んでいます。

 今年も、おいしい「つや姫」「雪若丸」を全国の食卓に届けられるよう、生産者や現場指導者の皆様が必要な情報を、タイムリーにお伝えしていきます!

【農業総合研究センター】

つや姫ほ場の状況

つや姫ほ場の状況

雪若丸ほ場の状況

雪若丸ほ場の状況

2023.05.25

5月10日(水) 最高の苗で「つや姫」の田植えをスタート!

 太陽が光差し、穏やかな風が吹く5月10日、酒田市坂野辺新田のつや姫マイスター佐藤勝さんは、田植え作業をスタートしました。手塩にかけて育てた「つや姫」の苗で、田んぼは緑色に染まって行きます。

 4月、ハウスで育苗管理を行っている勝さんを訪れた際、「今年は健苗ローラーを使って、茎が太く、根張りの良い、健苗に仕上げる」と作業をされていました。佐藤マイスターは、「良い苗になれと気持ちを込めて“毎日”ローラー作業をしたことで、今年もとても充実した苗を作ることが出来た」と、語ってくれました。

 5月に入り、いよいよ田植えを迎えました。非常に根張りが良く、丈夫で健康的な苗が次々と植えられていきます。佐藤マイスターも苗の出来栄えに納得の表情を浮かべています。佐藤マイスターは「栽培技術の基本がとても重要」と話しながら、苗を植えるときの“深さ”や1株あたりの“苗の本数”を入念に確認しながら田植えをしていました。田植えが終わった田んぼを見ながら「『つや姫』の栽培を何年も続けているが、毎年天候は違い、管理のやり方もそれに合わせて変える必要がある。秋には立派な穂が実り、おいしい「つや姫」として収穫できるように気を付けて管理していく。」と、意気込みを話してくれました。

【酒田農業技術普及課】

「つや姫」の苗を田植え機にセットする佐藤マイスター

「つや姫」の苗を田植え機にセットする佐藤マイスター

お手製の健苗ローラーを引く様子

お手製の健苗ローラーを引く様子

2023.05.10

4月28日(金) 最高の「つや姫」を作るための最高の苗作り! 西村山地域で「つや姫」「雪若丸」等県産米健苗育成巡回を実施(寒河江市、河北町)

 寒河江市のつや姫マイスター土屋喜久夫さん、河北町のつや姫マイスター奧山喜男さんの育苗ハウスで、「つや姫」等の苗の生育状況を確認する育苗巡回が行われました。

 「苗半作」と言われるほど、水稲の苗づくりは大事な栽培管理の一つです。稲作農家の皆さんは、健康で丈夫に育った苗が田植え後、順調に生育していくことを経験的に理解しています。

 美味しい「つや姫」の栽培を追求する二人の苗は、正に「理想の苗姿!」。丁寧な種まき、細やかな温度管理、適正な肥培管理によって、緑鮮やかで茎が太いずんぐりした苗に育っていました。

 「気温の変化が激しい日が続き、温度管理が大変だったが、順調に苗を育てることができた。気温が高い日がまだまだ続くので気を抜かず、丁寧に管理して最高の苗をつくり、最高に美味しい「つや姫」を収穫したい」と、土屋マイスターは意気込みを話してくれました。

 今年の「つや姫」にもどうぞご期待下さい!!

【西村山農業技術普及課】

「つや姫」の育苗状況を説明する土屋マイスター(右)

2023.04.28

4月21日(金) 新品種開発に向けタネ播きスタート!― 「つや姫」「雪若丸」に続け ―

 「つや姫」「雪若丸」を育成した農業総合研究センター水田農業研究所(鶴岡市藤島)では、苗づくりのための播種作業が4月13日から始まりました。

 稲の品種開発では、数百種類の種子を遺伝資源として扱い、栽培して交配等に用います。各品種の種子量は数十グラムと少量であるため、育苗箱を細かく仕切って手作業で播種しています。

 一粒一粒の種類が異なるため、ピンセットで播種するものもあり、今年から新たに加わった2名の新任のスタッフは、先輩の研究員から「一粒たりとも種子が混ざらないよう注意する」など、播種の仕方や注意点などの指導を受け、緊張しながら作業を行なっていました。

 この日に播種されたものは、5月10日に研究所内の試験圃場を同じように細かく仕切って手作業で田植えが行われます。

 今年度は、猛暑でも実りの良い稲、病気に強い稲、肥料が少なくても良く育つ稲の開発に取組んでいます。

 地球温暖化や担い手不足など、米づくりの抱える課題解決に品種の力で貢献できるよう積極的な研究を進めていきます。

【水田農業研究所】

先輩研究員の指導のもとタネ播きをする新任スタッフ

先輩研究員の指導のもとタネ播きをする新任スタッフ

育苗ハウスの温度管理について指導を受ける新任スタッフ

育苗ハウスの温度管理について指導を受ける新任スタッフ