つや姫マイスター日記

2024.01.16

1月10日(水) 基本に忠実な「つや姫」づくりで気候変動に打ち勝つ!

 鶴岡市のつや姫マイスター鈴木仁さんに令和5年の「つや姫」づくりをインタビューしました。「令和5年は気象に惨敗。品質・収量には満足していないし、合格点もつけられない。7月20日までは生育は完璧だったんだよ。その後の高温少雨、稲刈り期間の降雨、参ったよ。」と悔しそうでした。

 8月の庄内地域は、これまでに経験のない記録的な高温少雨となっていました。このような中、鈴木マイスターは根の活力が維持されるよう、例年以上にメリハリのある間断灌水を行い、「つや姫」は全量1等となりました。そして、昨年12月に行われた「『つや姫』おいしさの神コンクール」庄内地域審査会では第2位を獲得、「山形おいしさ極める!米づくりプロジェクト」庄内地域本部食味コンクールにおいては、「つや姫」「はえぬき」では優良賞(第2位)、「雪若丸」では地域本部長賞(第1位)を受賞されました。

 「令和5年の反省点を踏まえて、今年は水管理にもっと力を入れて取り組む。根っこに酸素を与える管理は重要。ワキ対策として秋に石灰窒素を入れているが、手応えを感じている。令和6年は冷夏の可能性だってあるが、猛暑だろうが冷夏だろうがどんな天候にも対応できる稲づくりを行っていく。基本技術徹底は当たり前。これまでも、これからも基本に忠実に、かつ、地域に技術が浸透するように取り組んでいく。」と意気込みを熱く語ってくれました。

【庄内農業技術普及課】

庄内地域本部食味コンクール表彰式

庄内地域本部食味コンクール表彰式

次年度の意気込みを語る鈴木マイスター

次年度の意気込みを語る鈴木マイスター