つや姫マイスター日記

2023.12.13

12月7日(木) 今年の「つや姫」の出来栄えは?

 「我が家の『つや姫』は全量1等でした。」今年の異常高温の影響で県産米の品質が大きく低下している中で、ほっとした表情で今年を振り返るつや姫マイスターの佐藤充さん(遊佐町)。米づくりの秘訣を伺うと、「若い頃に先輩農家から『米の良し悪しは穂の長さと籾の数で決まる』と教わって、ずっと気を付けて栽培してきた。毎年観察しているとその通り、この品種は何cmで何粒がよいというのがあって、『つや姫』も籾の大きさ、籾の数が品質の高まりと収量の安定に大きく関係する。」と、紙と鉛筆を取り出して解説してくれました。

 「多過ぎても少な過ぎてもダメ。そのためには、肥料をやりすぎないこととか、しっかり中干しをして余計な穂が出ないようにすることとか、遅れずに作業を進めることとか。当たり前のことを間違いなく積み重ねることが大切。」

 長年積み重ねてきた知識と経験で、今年の厳しい気象を乗り越えた佐藤マイスター。今年の経験を活かして、来年も美味しい「つや姫」を作りたい、と意気込みを語ってくれました。

【酒田農業技術普及課】

米づくりのポイントを解説する佐藤マイスター

米づくりのポイントを解説する佐藤マイスター