つや姫マイスター日記

2023.10.04

9月25日(月) 「つや姫」を刈取りながら思うこと

 今回、お話をお聞きしたのは庄内町生三(いくさん)のつや姫マイスター高橋隆さん。秋の収穫作業も終盤戦となり、作業の合間、今年の「つや姫」づくりを振り返ってもらいました。

 田植え後は強風や低温の影響で生育が一時停滞したものの、季節が進むにつれて生育は順調に経過したとのことです。

 そして8月から9月にかけて記録的な高温少雨。田んぼごとにイネの生育具合や水管理のやり方が異なるので、田んぼ一枚一枚をきめ細やかに管理しました。また、限りある用水が地域行き渡るよう無駄のない水管理を行ったそうです。「あれほどの猛暑でも用水に困らなかった。庄内の米づくりのインフラの凄さを改めて思い知った。」とも話していました。

 ようやく秋の気候となり、稲刈りできることに安堵しながらも、やはり猛暑の爪痕が心配のようです。高橋マイスターは、「異常気象に強い稲に育てるために、堆肥とケイ酸資材を施肥して土づくりに力を入れているが、今年は玄米を見るまでは安心できない。」とおっしゃっていました。

 異常気象が異常でなくなっている。近年よく聞く言葉ですが、今年の猛暑は異常気象が次の段階に進んだことを示しているようにも思えます。

「 想像つかないことが起きている。培ってきた技術と経験を頼りとしながらも、臨機応変な行動、対応が必要になるだろう。」と、来年の米づくりに向けた作戦会議と今年の反省に集中しており、研鑽を重ねてさらに上を目指そうとしています。

 皆様に「おいしい!」と喜んでいただけるように米づくりを頑張っています。今年の新米もお楽しみください。

【庄内農業技術普及課】

高橋隆マイスター

高橋隆マイスター

天気予報では明日は雨。刈取りを急ぎます。

天気予報では明日は雨。刈取りを急ぎます。