つや姫マイスター日記

2023.04.28

4月21日(金) 新品種開発に向けタネ播きスタート!― 「つや姫」「雪若丸」に続け ―

 「つや姫」「雪若丸」を育成した農業総合研究センター水田農業研究所(鶴岡市藤島)では、苗づくりのための播種作業が4月13日から始まりました。

 稲の品種開発では、数百種類の種子を遺伝資源として扱い、栽培して交配等に用います。各品種の種子量は数十グラムと少量であるため、育苗箱を細かく仕切って手作業で播種しています。

 一粒一粒の種類が異なるため、ピンセットで播種するものもあり、今年から新たに加わった2名の新任のスタッフは、先輩の研究員から「一粒たりとも種子が混ざらないよう注意する」など、播種の仕方や注意点などの指導を受け、緊張しながら作業を行なっていました。

 この日に播種されたものは、5月10日に研究所内の試験圃場を同じように細かく仕切って手作業で田植えが行われます。

 今年度は、猛暑でも実りの良い稲、病気に強い稲、肥料が少なくても良く育つ稲の開発に取組んでいます。

 地球温暖化や担い手不足など、米づくりの抱える課題解決に品種の力で貢献できるよう積極的な研究を進めていきます。

【水田農業研究所】

先輩研究員の指導のもとタネ播きをする新任スタッフ

先輩研究員の指導のもとタネ播きをする新任スタッフ

育苗ハウスの温度管理について指導を受ける新任スタッフ

育苗ハウスの温度管理について指導を受ける新任スタッフ