つや姫マイスター日記

2022.10.28

 10月28日 気候変動に打ち勝つ、確かな技術力をつや姫マイスターに見た! (新庄市)

 「今年は長雨や日照不足と難しい天気だったけど、つや姫の出来は心配してなかったね。」と語るのは新庄市のつや姫マイスター増川正之さん。お話を伺うとその技術力の高さを垣間見ることができました。

 前年、収穫後の稲わらを圃場に均等に散らすことから始まり、ケイフンや土壌改良資材を積極的に使った土づくり、稲がたくさんの根を伸ばすことができるように深めの耕起、健苗育成、好天を見計らって適期での田植え、田植えは苗の根付きが良くなる浅植え、きめ細やかな水管理、田んぼのワキ(土が異常還元を起こし、稲の根が弱る現象)を見越した田干し、稲の生育程度を考慮した適度な中干し、追肥のタイミング、登熟状況による刈取適期の見極めなど・・・それぞれは基本的要素ですが、それらすべてを徹底できることに増川マイスターの技術力の高さと、稲作に対する真摯さが伺えました。また、「今年は日照が少なくて登熟がゆっくりだったから、登熟を促すために圃場に水を入れる期間も少し伸ばしたよ。それも良かったね。」と変動が大きい気象に合わせた管理の徹底ぶりでした。

 「品質が良く、美味しいつや姫を作りたい。」という増川マイスターの思いが姿勢や行動から伝わってきました。

【最上農業技術普及課】

丁寧に稲わらを散らし終えた増川マイスター