つや姫の生育状況や田んぼでの作業の様子、実際作付けしている生産現場から生産者の生の声をレポートしていきます。
2025.06.03
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターでは、「つや姫」「雪若丸」の生育を調査・診断するほ場の田植えを毎年5月20日に行っています。その後は、10日毎に生育状況を調査して、今年の生育がいつもの年と比べて良好なのか等、県内の農家の皆様に適時お知らせし、おいしい米づくりの参考にしてもらっています。
今年は、苗を育てる4月に曇りの日が多く、いつもよりやや小柄な苗となりました。田植え後もはじめは曇りの日が多く、葉の枚数や茎の本数が少ない状況でしたが、現在は天気も回復し、平年並みに生育しています。
今年も、夏の高温が予想されていますが、いつもどおりおいしい「つや姫」「雪若丸」を全国の食卓にたくさん届けられるよう、農家の皆様に必要な情報を、タイムリーにお伝えしていきます!
【農業総合研究センター】
つや姫ほ場の状況
雪若丸ほ場の状況
2025.05.19
朝日町のつや姫マイスター堀吉和さんが、5月19日に「つや姫」の田植えを開始しました。
「どんな天候にも対応できる稲を育てるためには、健苗育成が大事なポイント。今年は、育苗ハウス内の温度を低く保ち、苗が伸びすぎないように注意した。他にも、育苗時に健苗ローラー(※)をかける等、例年以上に気を付けて管理したことで、充実した苗を作ることができた。苗は、過保護にしすぎないことも重要!」と語る堀マイスター。また、稲の生育を良くするために、田んぼの秋耕や土づくり資材の散布も欠かしません。
そして、絶好の田植え日和の中、堀マイスターは丹精込めて育てた「つや姫」の苗を田植え機に積み込み、丁寧に田植えを行っていました。田植えが終わった田んぼを見つめ、「ここからは細やかな水管理が重要。やれることは全て取り組み、美味しい『つや姫』を全国の消費者の皆様に届けたい!」と意気込んでいました。
堀マイスターの思いの詰まった「つや姫」に、是非ご期待ください!
※健苗ローラー:苗をローラーで軽くつぶす器具。苗にストレスを与えることで、健康で強い苗を作る効果が期待できる。
【西村山農業技術普及課】
田植えを行う堀マイスター
苗補充を行っている様子
2025.05.09
月山がきれいに見える晴天の中、5月9日(金)に水田農業研究所で恒例の一斉田植えを行いました。
この日は、水田農業研究所と農業技術普及課職員約40名が、「奨励品種決定調査」や「品種展示」のための田んぼに、一株一株ていねいに手植えをしました。
「奨励品種決定調査」とは、新たな品種を選ぶための最終段階の栽培試験です。「つや姫」や「雪若丸」も、この試験を経て、品種となりました。
「品種展示」は、水稲品種のルーツとなる「亀の尾」や「農林1号」、また、「つや姫」、「雪若丸」など現在の品種に至るまで、約90種類を一堂に展示しています。品種の歴史や成り立ちを一目で学べる、見応えあるスポットです。
さらに、「つや姫」、「雪若丸」のロゴが浮かび上がる田んぼアートも制作しました。見頃は6月下旬から7月上旬ですので、楽しみにお待ちください。
水田農業研究所では、時代に合わせた新しい品種を開発するとともに、これからも生産現場の皆様が必要な情報をタイムリーにお伝えしていきます。
【水田農業研究所】
一斉田植えの様子