つや姫とは

10余年の歳月をかけて誕生した「つや姫」は、艶があり、甘みと旨みに優れ、冷めてもおいしいお米です。

「つや姫」CM出演者からのメッセージ

Message

阿川佐和子さん(作家・エッセイスト)

作家 阿川佐和子さん(撮影:枦木功)

今話題の家政婦タサン志麻さんにつや姫を使って料理を作っていただくことになった。志麻さんが料理する姿を間近で見られるとはなんと嬉しや。しかも私が愛するつや姫様を使って調理してくださるというのである。はたしてつや姫にどんな衣装を着せてくださるのか。なんと光栄なことでありましょう。すっかり姫様の侍女になった気分である。
撮影当日。料理スタジオに立つ志麻さんは想像していたよりずっと小柄で可愛い方だった。「小さいんですね」と声をかけると、志麻さんがこっくり頷いて、「アガワさんもね」と言いたげに八重歯を出して愛らしく笑われた。
その後、志麻さんが作ってくださったいくつかの料理の中でも衝撃的においしかったのは、つや姫を使ったイカのリゾットである。ニンニクと玉ねぎとイカのゲソと和風出汁(なんと志麻さんはコンソメではなく和風出汁を使った)の風味におおわれたつや姫の粒がピンク色にピカピカ光っている。もっちりしたその粒たちをフォークですくって口に入れるや、
「なんて幸せなの、あたし!」
そう叫ばずにはおられない。興奮冷めやらぬまま志麻さんに質問する。
「つや姫は、リゾットに合いますか?」
すると八重歯の笑顔で志麻さんがこっくり頷いた。
「つや姫は一粒一粒がしっかり自己主張していて粘りけもあって、洋風の料理にはとても合うと思います」
今まで私は、つや姫が持つ魅力は単独で味わうときに初めて発揮されるのであり、あれこれ混ぜたり合わせたりしてはお気の毒だと思っていた。が、違っていたのだ。誰かとコラボしても、つや姫の歌声が鈍ることはなかったのだ。むしろ、イカや玉ねぎやニンニクと一緒にクツクツ煮込まれて、ますます喜んでいるように見える。
「残ったリゾット、いただいて帰ってもいいですか?」
撮影終わり、ずうずうしく申し出ると、「どうぞどうぞ」とプラスチック容器に入れて志麻さんが手渡してくださった。
私はそのつや姫リゾットを、家に持ち帰って温め直して食し、翌日、冷蔵庫から出して冷たいままでつまみ、その次の日に最後の一口を平らげて、しみじみと唸った。
リゾットつや姫様は、熱くても冷めても、翌日も翌々日も味の落ちることがなかった。それほどにたくましく凛としたお米であることを、このたび改めて知ることができた。
よし、私も志麻さんの真似をしてつや姫様にドレスを着せてみようかしら。イカの代わりに牡蛎のリゾットもおいしそうだ。トマトのファルシに挑戦するものいいかな。粒の立ったつや姫を見つめながら、妄想と期待は無限に広がるばかりである。

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