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「やまがた特命観光・つや姫大使」荒井良二さんインタビュー

・平成25年6月4日掲載

荒井良二(あらいりょうじ) /絵本作家・イラストレーター
1956年山形県生まれ。
『ルフランルフラン』で日本絵本賞を、『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を受賞するほか、ボローニャ国際児童図書展特別賞、小学館児童出版文化賞、講談社出版文化賞絵本賞など受賞多数。
2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。
主な絵本に『はっぴぃさん』『きょうというひ』『うちゅうたまご』『えほんのこども』『モケモケ』『なんていいいんだ ぼくのせかい』などがあり、そのほかに、作品集『metaめた』、マンガ『ホソミチくん』を刊行、音楽CD「どこからどこまでいつどうやって」のリリース、NHK朝のテレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当するなど多方面で活動を展開している。

待ってました!の「つや姫大使」任命。

──荒井さんは東京にお住まいですが、「つや姫」はご存知でしたか?

 もちろんです。CMにも出ているし、挿絵など仕事でもご一緒させていただいている阿川佐和子さんからも、ウワサはいろいろと耳にしていました。
 初めて目にして買ったのは、近所のスーパーですね。山形のものは普段からけっこうチェックしているんですよ。だって、美味しいものが多いから。

──「つや姫」を実際に食べてみての感想は?

 もちもちしすぎず、硬すぎず、中くらいなところが良かったですね。本当に美味しいので、それからはお土産にも買うようになりました。小さい2合パックもあるから、ちょうどいいんです。

──この度「つや姫大使」に任命されましたが。

 もう、待ってました!って感じですよ。いま話したように任命される前から食べてますし、周りの人にもこんなに広めているのに、なぜ僕に来ないのか?という気持ちでしたから(笑)
 大使になると、名刺も作っていただけるんですよね?僕は名刺を持ったことがないから、そういう意味でも初めての名刺を持つことになるので嬉しいですね。早く配りたいです。

ごはん大好き。山形の野菜や漬け物にも合う。

──そもそも、ごはんはお好きですか?

 ごはんは大好きですよ。そういえば昔からおふくろに言われていました「おまえは漬け物とごはんがあればいい」って(笑)
 山形といえば!じゃないですけど、やっぱりごはんには漬け物ですね。それと、晩ごはんにはおひたしも欠かせない。うるいやおかひじきなんかも好きです。山形のものを見つけると、やはりつい買ってしまいます。

──思い出のごはんといえば?

 そうですね、うちは父親が単身赴任だったんですが、二週間に一度帰って来たときのごはんは待ち遠しかったですね。いつもよりおかずが一品増えるとか、ちょっと豪華になる感じで。そういう変化も子ども心に嬉しかったんだと思います。
 特に夏の夕げの雰囲気は、今でも好きですね。一日の終わりに食卓に皿がたくさん並ぶあの感じ。
 そういえば夏は家の井戸水でごはんを洗って、そこに漬け物を乗っけて食べたりもしていました。暑くて食欲がない時にも食べられる工夫ですね。懐かしいなぁ。

──ごはんやおかずへのこだわりは、何かありますか?

 実は、ぬか漬けなんかも自分で漬けています。味噌も自家製ですよ。売っているもので美味しいものもいっぱいあるけど、昔の人たちは手作りしていたんだし、自分の好みで作ればいいじゃんという感じで(笑)去年は12kgぐらい仕込みました。

みんな、ごはんくらい炊こう。みそ汁くらい作ろう。

──荒井さんにとって、ごはんはどんなチカラになっていますか?

 朝、時間がないときでも、パンよりやはりごはんなんですよね。先祖代々というか、昔からDNAに刻まれているからなのか、とにかくおなかにごはんを入れると体が安心するんです。
 人それぞれだと思うけど、僕の場合はごはんがチカラのベースになっているという感じかな。

──最近はお米の消費も減ってきていますが。

 信じられないですね。ファストフードどころか、ファストライフになっていますよね。そんなに時間がないのか?って思います。ごはんくらい炊けよ!みそ汁くらい作れよ!って話です(笑)
 食べるということに、もっと興味を持ってほしい。食べ物は、いま空いているおなかを満たすだけのものではないんですから。

育てる大変さを知っているから、大事に食べられる。

──山形の食文化をどう思われますか?

 子どもの頃は、正直に言ってなにもわかっていませんでしたよね。食卓に並ぶものがすべてでしたから。
 でも大学から東京へ出て来て、山形のものは、その当たり前のものが何でも美味しいということに気づかされました。その気持ちはいまも同じです。

──食育の視点からはいかがですか?

 「おかわりする時にはお米を一粒も残すな」とおふくろがよく言っていたことも、改めてよくわかるんですよね。身近にその米や野菜を作っている人がいて、ニワトリや牛を飼っている人もいて、いろいろなものを育てる大変さや大切さを知っているから、大事に食べるんですよね。それがわかるから、人にもすすめられるわけです。
 とは言っても東京でそういう環境はなかなかないでしょうから、そこは山形に一度来てもらえればと思います。作っている人たちの様子を見たら、若い人たちも食べることへの興味が湧いてくるんじゃないかな。
 手作り味噌もそうだけど「不便の良さ」を見直すというか、昔の人はどういう工夫をしていたかとか、思いを巡らせる習慣を持つことも大事だと思います。そうやって親が食べているものや姿を、子どもは見て育つわけですから。

「つや姫」農家の方々の、仕事の丁寧さを誇りに思う。

──「つや姫」農家の皆さんへ一言。

 「つや姫」は山形の農家の約1割の方しか作っていないんですよね?確かに、作り手の丁寧さが伝わってくるお米です。
 僕は絵を描いていますが、やはりイヤイヤ描いたような絵は見た人にもすぐわかります。同じく「つや姫」の美味しさは、食べた人には必ずわかってもらえるものがある。そういうプロの仕事の丁寧さを誇りに思います。山形出身の僕にとっても自慢です。

──子育て世代のお母さんたちにも一言。

 お米は食べたほうがいい。わけもわからず外国人になるのはやめよう(笑)
 食の安全や健康のことなどいろいろあるけど、いまはまさに日本人の成り立ちや食生活を振り返る時だと思います。みなさん、日本人の体はお米でできていますよ。

──今後はどんな活動を?

 自分の生まれたところでの展覧会などはなかなか客観性を持てないものですが、何かをやらせてもらう度、まだ知らなかった山形について気づかされます。
 東京に限らず、山形に限らず、これからもいろいろな地方やまちの人たちに、どれだけ関わってもらえるか。そんな活動を続けていきたいと思っていますので、機会があればみなさんもぜひ参加してください。つや姫大使も、もちろん頑張らせてもらいます。

 

(取材協力 CAFE SEE MORE GLASS)

 

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